ムリだ…


一瞬は騙しきれても
ずっと奴等(やつら)を騙しきるのは、お母さんがスッピンで街を歩くぐらいに難しい!!





胸の中に初めて芽生えた恋の予感
そして初めて聖ちゃん達に感じた対抗心





やっぱり私…
こうやって聖ちゃんたちのカゴの鳥として青春を謳歌するしかないのかなぁ……。






心の中はズーーーンと重く
肩はガックリ
口からはたましいが出そうなくらいに
ポカーーーンとしていると






「だから…ね??
ココははっきり宣言するのよ。」






フフッと笑いながらミキちゃんはこんな意味不明な一言を口にする。





意味がわからなくて



「…ふぇっ??」



情けない声で聞き返すと






「変に隠さずハッキリ宣言しましょうよ!“私はデートに行くわ”ってね。」


「え、えぇぇーーーーーっ!!?」



ニッコリと微笑みながら
ミキちゃんはこんな恐ろしい提案をし始めた。