その翌日


「ふーーーん、なるほど。
遊園地デートかぁ……。
それは素直に言っても許されないでしょうねぇ……。」





登校途中の車の中で、ミキちゃんが同情したようにハァと深くため息を吐く。





「そうなの!でも行きたいの!
どうすればいい!?ミキちゃん!!」






こうなったら頼みの綱はミキちゃんしかいない。


ミキちゃんの愛車ミニクーパーの助手席に座りながら私は祈るようなキモチで彼女を見つめる。





するとミキちゃんの口から飛び出したのは




「美優。
残念だけど…どうやっても
聖哉達を騙すのは無理でしょ。」





ガーーーン!!





彼女の口から飛び出したのは、死刑宣告にも似たお先真っ暗な悪魔な一言。








「えぇー!?なんで!!」







ミキちゃん、よく考えて!
コレまだ1p目だよ!?
そんなこと言ったら話が終わっちゃうじゃないか!






そんなよこしまな考え30パーセント
真剣な恋の心配70パーセントで必死に彼女に食いつくと





「そりゃそうでしょ。
あいつらのカンの良さって犬並みだよ??」




そう言ってミキちゃんはケラケラと笑う。