うーーん。
こういう所は世の日本人男性の皆様に見習って欲しいぞ。
「ボクの為にこんな美味しいご飯を作ってくれてありがとう、ミユウ。ミユウの頑張りが何よりもこの料理を美味しくしてくれてるよ。」
こんな風にニッコリ微笑まれて、こんな風に褒められたら“もっと頑張ろう”って思えるもん。
聖ちゃんは『俺が俺が!』の猪突猛進タイプだけど、レオン君は私の目の前の石を全部取り除いて、コレでもかってくらい甘えさせてくれる甘々王子様。
感覚がやっぱり欧米化してるからかな。
さりげない心遣いに女の子はグッとくるらしく、レオン君はとってもモテる。
こんな風に愛されたら、女の子は幸せなんだろうなぁ。
(私にはお兄ちゃんにしか見えないけれど。)
茶色というよりは金色に近いレオン君の髪と、彫りの深い彫刻みたいに整った顔立ち。
すらっと高い背にキレイなへーゼルの瞳。
まるで絵画のようにキレイなレオン君の顔をボーっと見つめていると、レオン君はクスッと笑って私の頬にそっと優しく手を添える。
「え…??」
驚いてキョトンとしてると
「見すぎ…だヨ?ミユウ。
そんな風に見つめられたら、ボク期待しちゃうよ?」
そう言ってレオン君は天使の顔してニッコリ微笑む。


