そして帰りの神崎律子さんの愛車ジャガーの助手席に座りながら私はミキちゃんにメールを打った。
「アンタ美樹に助けを求めてんの??」
「うるさいっ!
お母さんには関係ないでしょっ!?」
お母さんが聖ちゃん達の味方するなら、残るはミキちゃんしかいないんだもん!!
プリプリしながら“ぬおおおおー”とメールを打っていると
「おー、こわっ。
三流ボーイとのデートごときでそんなにムキにならなくってもいいでしょー??」
女豹・神崎律子は呆れたようにハァとため息を吐く。
くそぅ、バカにしてっ!!
「恋愛上級者のお母さんにとってはそうかも知れませんけどね!!恋愛初心者の私にとっては一大イベントなんです!!」
ムキーっ!!
あっかんべーをしながらミキちゃんに
『相談したいことがある』
とメールを打つ。
しばらくすると
『オッケー☆
じゃあ明日の朝は私が学校に送っていくから話はその時に♪』
女神・ミキちゃんからはこんな嬉しい返事が返ってきた。


