――な、に、ソレ
真剣なお母さんの表情
周りで心配そうに私達を
見つめているスタッフの姿
そして納得いかない表情で
お母さんを睨みつける、私。
バチバチと火花を散らしあいながら
にらみ合う私達、神崎親子。
女豹・神崎律子に絶対負けない!
と、覚悟を持ってギィッと睨み
つけていると
「ま、今はわからないかも
知れないけどそのうち意味がわかるわ。」
「……??」
お母さんはまたしても
意味のわからない言葉を
口にする。
「ま。とにもかくにもオンナの
センパイとしてコレだけは
はっきり言ってあげる。
アイツらの脅しで躊躇するような
軟弱男なんて、やめときなさい。」
――な、なによ、それ!!
「何なの!?
お母さんは私じゃなくて
聖ちゃんたちの味方なの!?」
神崎家唯一の女同士なのに!!
それってちょっとヒドくない!?