「お母さん、話があるんだけど!!」


ズカズカと足音を立てながらお母さんの座る
デスクに向かって歩いていくと


「なーに?イヤな話題なら手短にね?」


フゥとため息を吐きながら、お母さんは書類を
デスクの上に置く。






「私…今週の日曜日にオトコノコと
遊園地にいきたいの。」


「へぇ…、それで?」


「どうやったら聖ちゃんたちの
魔の手から逃げ切れる??
方法を教えて欲しいの。」





真剣な目で必死になって問いかけた
問いは…




「アンタ、バカ?
そんなコト知ったこっちゃないわよ。
自分で考えなさい、自分で!!」




“あー!アホらしい!!”と叫んだ
その一言で、あっという間に潰された。





――ちょ…!!酷くない!?




こっちは真剣なのに
こんなにサラッとあしらうって
どうなのよ!!





イラッとしながら


「ちょっと、お母さん!!
私、真剣に悩んでるんですけど!!」


お母さんに食い下がると



「自分の恋愛ぐらい
自分でカタつけられなくてどうするの。
自分のコトくらい自分で決めなさい。」



ヤツはデスクに置いた書類を再び手にとって、
呆れたような顔で私を見据える。