神崎探偵事務所へようこそ!!



まったく!
うちの男どもは何考えてんのよっ!
女の子に好きでもない男とベッドに入れだなんて…非常識にもほどがあるよっ!


ケラケラ笑う神崎ブラザーズをギロリと睨んで


「何言ってんのっ!!
そんなことしてミキちゃんがキズモノになったらどうすんのよっ!!」


ダン!と机を叩いて思いっきりタンカを切ると


「美樹がキズモノ?!いやいや、ミュー。よーーーっく考えてみろ。相手は美樹だぞ??それは絶っっっ対にありえねーっ!!」


ギャハハと下品な笑いを振りまきながら聖ちゃんは私の肩にポンと手を置く。



「うんうん。美樹が襲われても返り討ちに会うのが関の山ダヨネー。」


「そうそう。オネエに押し倒された瞬間、間髪置かずに急所を取られてジ・エンドでしょ。」


のほほーんとしながら、こんなとんでもないことを言い出すレオン&陸コンビに



「押し倒した方が気の毒です。
押し倒したつもりが押し倒されて、男のプライドは粉々です。」



コーヒー片手にしみじみ語り出す総ちゃんに



「当たり前だよ。そこいらの男に組み敷かれるようならまだまだってことだからねぇ。そんな情けないことになったら…またアフガニスタンに捨てて来てやるかねぇ。」


サラッとサクッと身の毛もよだつ恐ろしいことを言い始めるお母さん。



や、やっぱり、神崎ファミリーはどうかしている。