芹沢を疑いの瞳で見つめる男と女。
「どうスル?
口封じに殺してミル??」
冷たい目をして言い放った男に
「バカね。殺したところで変わらないわよ。クルセイドには芹沢組の代わりなんて山ほどいるもの。」
女は呆れたようにこう返す。
そんな二人を見て芹沢は心底恐ろしくなった。
この二人はクルセイドを知っている。しかもかなり細部まで。
知っているだけじゃない。
殺そうと思えば簡単に自分を殺せるだけの技量も持っている。
それの証拠に、この俺が一歩も動けず身動きさえ取れずに銃を向けられたままになっている。
何気なく立っているだけだが、この男もこの女も相当できる。女には一分のスキもなく、後方を支援している男にも同じようにスキがない。
誰だ。誰なんだ。
俺にこんな刺客を送り込んだヤツは誰なんだ…!!!
混乱しながら芹沢は
「お前たち⋯⋯何者だ??」
ようやくのことで口を開く。
すると女はクスリと笑って
「そんなの⋯⋯何者でも関係ないでしょ??知ったところであなたはクルセイドに消されるだけだもの。」
「何!?」
「アンタが思ってるほどクルセイドは甘くない。失敗したものには死、あるのみ。」
こんな恐ろしい言葉を吐き出す。


