小学2年生の時
仲良しだった同じクラスの達也くん


甘酸っぱい私の初恋





聖ちゃんと一緒にお風呂に入ってるとき


「達也君と結婚したらどうする~?」


と聞いたら、突然ムスっとして
口を聞いてくれなくなって。




1週間後、達也君は私の顔を見ると
『ヒィィ~!』と叫んで
逃げるようになってしまった。



どうやら…
聖ちゃんが『ミューに近づいたら殺す』
と、達也君を脅したらしい。






それ以来、私は聖ちゃんに
男関係の話をするのを
避けるようになった。



また同じようなことがあったら
ショックで立ち直れない。



ただ嫌われるだけならまだイイ。



でも自分のよくわからない所で
自分の恋が終わってしまうコトだけは
納得いかないし、避けたかった。






そんなこんなで次に好きになった
龍太くん。


同じ中学校
同じクラスの野球少年。


今度こそ!
今度こそ!


と、大事に育んだ恋は…




「有本龍太、北風中学校2年A組
出席番号は3番
成績は230人中185番
性格は良好、しかし成績に難アリ。
サラリーマンの父親と
専業主婦の母が一人。
典型的な一人っ子で
少しマザコンの気がありますね。」



「よくぞ調べた、ソウ!!
ミュー!!オマエの操は
兄ちゃんが守ーる!!」




総ちゃんのセイで
聖ちゃんの知るところとなり
またあっという間に砕け散る。