そんな芹沢を見て
「さすがは芹沢組のキレモノ組長ですねぇ。一発でも聖哉と僕を殴ってくれれば、ここにいる全員公務執行妨害で捕まえられたんですけど。」
フフッと爽やかに、総ちゃんが笑い始める。その様を見て芹沢は
「やはりな。」
諦めたようにフフンと笑う。
「うーん、残念。
いい手だと思ったんですが、少し子供染みてましたか。」
「こんな手はあんたら警察の得意技だろう??言いがかりをつけて、挑発して、激昂させて現行犯逮捕。よくある手だな。」
神崎家のブレーン総ちゃんに、芹沢組のキレモノ、芹沢忍との頭脳合戦。
エリザベスを抱いたまま、わけのわからない2人の攻防を蚊帳の外から見つめていると、フッと視線が芹沢と合う。
責めるような
舐めあげるような
いやらしい、その視線。
その視線に言いようのない恐怖を感じて、聖ちゃんたちの方へ駆け出そうとすると
「むしろ、今処理するべきなのはこの女だな。」
「い、いやぁっ!」
芹沢は私の手をひねり上げると、私の手に抱かれたエリザベスを強引に奪い取る。
そしてチンピラ軍団の手下その1金の首輪を外させると
「その中からマイクロチップを探せ!!」
勝ち誇った顔をして。
芹沢はチンピラに命令をした。


