「ココからは歩いて進むぞ。
エリザベス、放すんじゃねぇぞ。」
シスコンアニキではなく
探偵の顔をした聖ちゃんの
真面目な顔に驚いて
思わず
「は、はい!」
と返事をすると
「ニャハハハハ!
よろしい!!」
聖ちゃんは満足そうに
ニッカリと微笑む。
お天気のいい道路を
聖ちゃんとのほほんと歩く
エリザベスは私の腕の中で
キョロキョロしながら
でも居心地よさそうに
フガーと大あくびをする
テクテクテクテク歩いていって
勅使河原家の玄関の前に着くと
「んまあああああ~~~!!
エリザベスちゃんっ!!!!」
勅使河原夫人は大げさな声を上げて
私の近くに猛ダッシュで走り寄る。
「まぁ、こんなに痩せて……
どこに行ってたんザマスか~~~!!!!」
私の腕から
ドガっとエリザベスを奪い取ると
丸丸と太ったエリザベスを
いとおしそうにナデナデする。
――り、理不尽だ……
こんなにマルマル
毛並みはツヤツヤしたエリザベスを
なんで哀れむんだ~~!!
このコ、ず~っと
でんすけと一緒にゴロゴロ食っちゃ寝、食っちゃ寝してたんだよ~!?


