その後



総ちゃんは陸ちゃんに盗聴記録を逃さず取ること、そしてレオン君には勅使河原夫人の偵察を命じた。



そしてミキちゃんには夜の世界から情報を引き出すように指示をして…聖ちゃんには念のためにと私のボディーガードを命じた。




「大丈夫だよ、総ちゃん。」




自分の身ぐらい
自分で守れるよ




そう言って断ろうとすると



「ダメです。」



厳しい目をして
総ちゃんはそう言い切る。





「陸が勅使河原にイヤミを言った時、美優は陸の隣にいたんでしょう?万に一つの可能性ですが芹沢組に美優が狙われる可能性があります。
僕の大切な妹をそんな危険に晒すわけにはいきません。」





た…たしかに…

陸ちゃんがイヤミを言った瞬間
すごい忌々しそうな顔をして
私たちのコト睨んでたもんなぁ……





あの時のヒキガエルのような
勅使河原さんを思い出して
ぞっとしていると




「ニシシ!まぁ、俺に任せろ!
地獄の果てでも追いかけて
ミューを助けてやるからなっ!」




どこまでものん気でお気楽な聖ちゃんは


そう言って、
私のカラダをギュウウ~っと
強く抱きしめた。