頭の中はパニック状態
だけどこの事態を目の前にして
お母さんの不敵な笑みと
聖ちゃんの悪魔な一言の意味を
完全に理解した、私。
やけにお母さんが余裕綽々(ヨユウシャクシャク)だったのも、聖ちゃんが悪い声して笑ったのも全部コレが原因だったんだ!!!
「かっわいい!
アメショーも可愛いけどチンチラもいいわね~。」
「フサフサのフッカフカ~。
でんすけもカワイイけどネコはネコでかわいいネ~。」
「だっろー!?
俺様のおかげだぞ!?俺様の!!
感謝しろ、感謝ーっ!!!」
そりゃ、そうだよね。
金ヅルはここにいるんだもん。
真剣に探さなくても
この場ににターゲットがいるならば
こんな楽な仕事はない。
な、なんて悪魔……
でも…
目の前ではしゃぐ
神崎ブラザーズを横目に、
私はハタと気づいてしまった。
「意外と動くのが遅かったですね。」
「まあ、ね。
でも遅かれ早かれウチに依頼しに来るっていうのはわかってたから、焦りはしなかったけど。」
「でもコレで勅使河原に近づく口実が出来たねっ♪」
もしや…
こいつら、お金目当てに
エリザベスちゃんを盗んだんじゃないでしょうね!!


