「…へっ??」


「なんか特別な用がなきゃ、事務所からココには電話かけてこねぇだろ?
で??今度の依頼は何なんだ??」




そう言って
聖ちゃんはニシシと笑う。





――へぇ~。




なんだかんだ言いながらも
聖ちゃんはちゃんと探偵なんだ。


のほほんとしてるように見えても
ちゃーんと周りをよく見てるんだな…





大暴落していた聖ちゃんのお株が
グイグイと急上昇




ちょっとだけ
ほんのちょーっとだけ
見直しながら



「ペットの捜索依頼だよ?
エリザベスちゃんっていうネコちゃん探し。」




そう口にすると




「……ふーん、なるほどね~。
意外と反応遅かったな、あのババァ。」





聖ちゃんはポツリと
悪魔の声して
ワケのわからない言葉を
ポツリポツリと呟いた。