「いいぞ?ミュー!!
俺はオマエがその気なら、社会の倫理もルールも無視して…っ!!」



ちょ、ちょっと!!
何、勘違いしてるのよっ!!




イタイ勘違いをしている
イタイ兄に



「聖ちゃん、落ち着いて!!
聖ちゃんのコトは好きだけど、LOVEじゃないから!!」



キッパリ
はっきり
スッパリと



聖ちゃんの熱くるしい
歪んだ愛を
お断りすると




「え?そうなのか??
にゃははは!まぁいいや。
オマエがここに電話かけてくるようになっただけでも大進歩だ。」




どこまでもポジティブな聖ちゃんは、そんな風に豪快に笑いながら、どこまでもイタイ一言を口にする。





――ハァ…



コレがなきゃいいお兄ちゃんなのに……





電話の向こうで笑う、残念な兄にガックリしながら黙っていると





「…で??
本当の用件はなんなワケ??」




さっきとは打って変った
真剣な声で聖ちゃんは私に尋ねる。