「ようこそ、神崎探偵事務所へ。
ワタクシ所長の神崎律子です。
用件は応接室でお伺いいたしますわ。」
ニッコリと
それはそれはニッコリと
天使で悪魔な顔で
お母さんは微笑む。
そしてオイオイとさめざめ泣く
成金オバサンの肩を抱いて
応接室へとゆっくり足を進める。
――う…!!悪い顔!!
お母さんのコドモだからこそわかる、
あの笑顔の裏に隠れた醜い本心。
お母さんは…
きっとこう思ってる。
『ぷぷぷっ!
きたきた!成金おばさん☆
搾り出せるだけ搾り出してやるわよ~っ!』
はぁ……
お母さんの醜い魂胆にげんなりしながら、出来立ての熱いコーヒーを応接室に持っていく。


