――はぁ…。
聖ちゃんも余計なこと言わなきゃいいのに…
お母さんに首を締められて
半分白目をむいて
苦しむ聖ちゃん。
そう思っていたのは私だけではないらしく、総ちゃんをはじめとする神崎ブラザーズの皆様もハァとため息を吐いて、聖ちゃんのおバカな行動にあきれ果てている。
そんなお母さんと聖ちゃんの抗争がお母さんの圧倒的勝利によって落ち着いた後。
お母さんはフンと鼻を鳴らして、近くにあったタバコに火をつけると
「ま、そんなこんなでこのバカ達には護身術を教え込んだわけだけど…アンタを教育すんのには、こいつ等がやたらと反対してねぇ。」
そう言ってイスにどっかりと背中をつける。
「律子さん、あたりまえでしょう。」
「Yes!」
「あんな危険なこと女の子には無理に決まってるだろ~??」
「そうよ。カワイイ私達の妹にあんなコトさせられるハズないでしょ?」
その言葉にやいやいと横槍を入れてヒートアップする神崎ブラザーズ。
「はぁ?
おかしなこと言うね。
あたしだってオンナだけど??」
そのお母さんの一言は
「あ、アホか!!
ババァとミューを一緒の人間扱いすんな!!」
聖ちゃんの命知らずな一言とともに
あっけなくつぶされて。
「聖哉~!!
アンタ、口は災いの元ってことわざ知ってるか~っ!!?」
「う、うぎゃぁぁぁ!!
いてぇ!!いてぇ~~~~っ!!」
聖ちゃんは再び、お母さんの強力なコブラツイストによって腰をふんだんに痛めつけられていた……。


