「えっ…??」
突然話をフラれて
キョトンとしていると
「アンタはどうなんだい、美優。
ジークに顔を知られたんだ。
アンタこれから普通の生活は送れないよ?」
「…は???」
「クルセイドはね、簡単に言えばテロ組織さ。
ヤツらは“浄化”という言葉で有力国家の国家転覆を狙い、世界のバランスを大きく変えようとしている。」
は、はぁ!?
テロ組織!!?
国家転覆!!?
ウソでしょ!?
大きくなりすぎてる話にキョトーンとして
ウソだといって欲しくて聖ちゃんたちの顔を見つめると…
いつもうるさい神崎ブラザーズは
借りてきた猫のように大人しくなって
シューンとした顔で
うつむき続けている。
「う、うそ…」
「ウソじゃない。
あたし達が戦っているのはそういう危険なヤツらなのさ。だから…聖哉達はアンタを守る必要があった。
登下校、放課後、執拗なまでに、どんな時でもアンタを束縛していたのにはそういう理由があったのさ。」


