神崎探偵事務所へようこそ!!



「なっ……!!」


「イヤだとは言わせないよ。
“ジーク”に“クルセイド”
それにあたしの過去だって知っている。
【知りすぎた人間は消せ】あたしはアンタにそう教えたはずだよ?」




睨むお母さんに
ひるむ聖ちゃん



その図はまさに
蛇に睨まれたカエル!





「あ、アホか!
ミューは大事な妹だ!!
消すなんてできっこねぇだろうが!!」




勇気を振り絞った聖ちゃんが
意を決して、声を上げると




「アンタ、まだまだ甘いねぇ。
恋人だろうと妹だろうと知り過ぎた人間は消す。それはこの世界のモットーだよ??」




そういって
お母さんは呆れたように笑う。







「うっせーなぁ。
極悪非道のMariaと一緒にすんじゃねーよ。」


「フン。そのMariaの一番弟子は聖哉、アンタのはずだけど??」






その言葉に
ギリギリと歯軋りをする
聖ちゃん







睨む聖ちゃんに
見下すお母さん







そして固唾をのんで
見守る、神崎ブラザーズ







そしてお母さんはフンと笑って私のほうを向き直ると





「ミュー、アンタはどうなんだい?」





そう言ってマジな顔して私に問いかける。