「報道規制!?」
「おうよ。
ジークの正体もクルセイドの正体も危険すぎるからな。政府としては国民に隠し通してぇんだろ。」
「ま、知らぬが仏…ってヤツよね?総一郎。」
ミキちゃんのその言葉に総ちゃんは
「その通りです。」
卵焼きを口に運びながら
あっさりとそんな一言を口にする。
「クルセイドという組織も
ジークの正体も
国民は知る必要がありませんから。」
その総ちゃんの一言に
『そりゃそーだろ』
と、冷静に何事もなかったかのようにゴハンを口に運ぶ神崎ブラザーズにあんぐりと口を開けたまま、ボーゼンとする私。
「そりゃそーだよネー。
知っちゃったらビックリするよネー!!」
「うん。怖くて寝られなくなっちゃうね~♪」
「ばふっ、ばうふっ!!」
ニコニコ笑いながら
なにやら穏やかじゃない一言を口にする
レオン&陸コンビに
パグのでんすけ。
い、いったい
なんなのよ。
クルセイドって――……


