「これで…僕達が執拗に美優を保護する理由がわかりましたか??」



その総ちゃんの問いかけに私はウンウンと何度も頷く。





4人は…
お母さんの魔の手から
私をずっと守ってくれていたんだね。




私をアマゾネスにしないように
普通の女の子として育ててくれるように
ずっと守ってくれていたんだ。





「いままで…
なんにも知らずに、ワガママ言って困らせてごめんなさい。」




ウザイとか
うっとうしいとか
いい加減にしてとか
酷いこと言って本当にごめんなさい。





心の底から
謝罪をすると




総ちゃんはニッコリ笑って
私を両手で抱き上げた。





「ちょっ、総ちゃん~!!」




世にいうお姫様抱っこのような
甘い甘いスタイルに抱き上げられ
ビックリした私は、
思わず足をバタつかせて
何とか逃れようともがく。




そんな私を見てクスっと笑うと






「反抗はもう許しませんよ?」


「え!?」


「僕達には君を守る大義名分があるんです。よくわかったでしょう?」


「う、うん…」


「よろしい。
わかったら…大人しく僕達に守られるのが君の義務です。」






そう言って
総ちゃんは私のほっぺにチュッと春風のように爽やかなキスを落とした。