「ババァはミューを女スパイに仕立て上げたかったみたいだったけど?
“俺たちが全力で守るから”って約束したから普通の女の子として育てて貰えたんだぞ??」





そして…
この聖ちゃんの言葉に
背筋がゾゾっと凍りつく。





ただでさえ、駿君には“きもちわるい”と言われ、逃げられているのに。





この上かわいげないくらいに強くなって、
この世に敵なしな
アマゾネスな私になったら……






――い、いやあぁぁぁぁー!!!







男はおろか
女友達だって出来なかったにちがいない!!






そう思うと…




「あ、ありがとうね、聖ちゃん…」




初めて聖ちゃんのシスコンを
ありがたく思えた。