あの時のショックを思いだすとますます胃が痛くなるよ…。




…なんかそう思ってたら、なんだか頭も痛くなってきた。




あぁ、ついでに体全体痛いかも…。




だんだんと腰が曲がっていく私に、美織ちゃんがバシッと喝を入れる。




「しっかり勉強しなさいよ!じゃ、バイバイ」




そう言って美織ちゃんは、手を振った。




美織ちゃん、帰っちゃうの!?




み、見捨てるの!?




一緒に勉強してくれないの!?




「え、ちょぉっ…みお……!」




学年トップは違うってコト……!?




なんて引き止める間もなく、美織ちゃんは家の中へ入って行った。




私は、その場に立ち尽くして頭の中でグルグルと渦を巻く。




…どうして家から近い学校なんて選んだんだろう。




もっと、片道だけで2~3時間くらいかかるような学校選べばよかった…。