うん、相談くらいしてみる。




でも、舜くんなんて言うかな…?




「お前にはムリだ」とか言われるかな…?




そしたらどうしよ…。




悪い方へと妄想が膨らんで茫然として固まっていると、美織ちゃんが心配そうな顔をした。




「あ!篠崎さん、待たせてるんじゃない?」




ハッ!




時計を見ると、3時40分を指していた。




ま、マズい!!




舜くんが来るまで、あと20分。



私は食べ終わった大福の容器を捨てる。




「間にあわない…!走んなきゃ!」




「そうだねっ。ひな、一緒の大学行けるよう頑張ってよ?」




それは、まだ、舜くんに相談しないと…!




とにかく、大学の話は別問題。



慌てる私をよそに、美織ちゃんは立ち止まって手を振っている。




「あたし買い物あるから!ひな、バイバイ!」




えっ…一緒に帰りたかった…。




でも、買い物してる時間がないっ。




舜くんを怒らせたくないから、今回は美織ちゃんには付いて行かず、渋々家路についた。