【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-








「この前、俺に落書きしようとしたバツ。これで許してやるよ」




……ばれてた!




あの時、わざとスルーしたんだ…。




こういう時に使えるように…。



周りの人が、私たちを見てニコニコと満面の笑みを浮かべている。




は、恥ずかしすぎるよっ…。




絶対さっきのキスのことで笑われてるんだ…!




こんな羞恥、絶対舜くんのせい。




反論したいのは山々だけど、落書きの事を出され何も言えなくなった私に、舜くんはクスッと笑う。




「い、イジワル…」




「何とでも言え。」




それだけ言って腕を組んだ舜くんは、静かに目を瞑ってそこにあったポールによっかかった。



……やっぱり、さすがは家庭教師…。




ここであの落書き事件を出してくるなんて…。




悠ちゃんの大学の秀才だけあって、私とは頭の回転速度がだいぶ違うみたい。




と、つい感心してしまう。




…でも、キスをしたことは別問題。




「このっ…変態家庭教師…!」



涙目で舜くんを見上げると、舜くんはいつの間にか瞑っていた目を開けていて、私の事を見据えていた。




「ひなには別の勉強が必要か?」




ニヤッと怪しく笑った舜くんにドキッとしてしまい、私はふいっと別の方を向く。




…結構です!今の勉強で十分間に合ってます!