…わかった、2点だ。 2点取ったからだ。




有名大学に通う悠ちゃんには、2点なんて未知だからだよ!!




絶対バカにしてる…!




せっかく頑張って高校も女子校に入れたのに。




こんなに勉強ついていけないなんて思ってなかったんだよっ…。




うえーんっと悠ちゃんに泣きつく私を、美織ちゃんが引っぺがす。




「ひなには、塾が必要かもね」




私がしゅんと肩を落とすと、美織ちゃんはやれやれといった様子で部屋を出ていった。




置きざりにされた私は、最悪な結果のテストをグチャッと手の中で丸める。




じゅ、塾なんて必要ないもん。




自力で…頑張れる…はずだもん。




…でも、結局自力で頑張れずにサボったことが、この点数につながってしまった。




現にこの夏休みだって『勉強は明日からで大丈夫』なんて思ってたから…。




どんどんどんどん、やり始める日にちが伸びちゃった。




…しかも、結局はやらず終いだし…。




はぁーっとため息を吐いて落ち込むと、悠ちゃんが悪びれもなく「ごめん、ごめん」と謝ってくる。




「じゃ、カテキョでも紹介してやろっか?」