そう……篠崎舜佑、もとい私の家庭教師は…。
超キス魔だったの!
とにかく何かあるごとにキスしたがる。
…付き合ってもないのにだよ?
彼女でもない私にだよ?
絶対絶対、ぜったいゼッタイ絶対どーかしてる!!!
「どこまで変態なんですかー!?」って叫びそうになって飲み込んだのは、老いても絶対に忘れない。
事の発端は、2日前………。
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いつものように数学の問題を解いていた私は、超難問にキレそうになっていた。
「ダメだなぁ…どーしても答えが解答と一緒にならない」
舜くんに敬語を禁止され、仕方なくタメ語で話すけど…。
まだ慣れないや…。
それに敬語がどうとかより、勉強の方でもう頭がパンクしそう。
「解答間違ってたりとかないかなぁ?これ…」
舜くんにそう言って解答を渡すと、ニヤッと笑われる。
…いつも思うけど、舜くん笑うツボがズレてるよ。
はぁーっとため息を吐いた私は、少し休憩モードに入った。
…のを、舜くんが許すはずもなく。