【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-







絶対スパルタだ…。




ブルッと鳥肌が立った私は、慌てて篠崎さんの手を離して淹れたての紅茶を飲んだ。




目標点以上って…絶対ムリだよ。




篠崎さんは絶対、私の頭を甘く見てる。




学年最下位ナメないでほしい。




…って、全く自慢になってないし。




ボヤ~ッとまた意識が飛びそうな私に、篠崎さんがニコッと笑った。




「俺は峰龍大経済学部、篠崎舜佑。改めてよろしくな。あ、俺のことは舜でも舜佑でも好きに呼べばいいから」




簡単に自己紹介をされ、私は目が点になる。




もちろん、その原因は最後の一言なんだけど…。




“舜”、“舜佑”…?




確実に下の名前徹底してるのが目に見えて…耳に聞こえた。




…呼び捨てなんて、失礼すぎてできないよ…。




困り果ててまごまごしている私に、篠崎さんが追い打ちをかけるように言う。




「篠崎さん、とか堅くてやる気出ないからさ。俺も『ひな』って呼ぶから」