「受かってる………!」




私がそう言うと、舜くんが横でフッと息をこぼした。




「努力したかいあったじゃん。いっぱい泣いたしな」




うんっ…!




頑張って、本当によかった…!




「来年から、同じ大学通えるんだよね?」




私がそう聞くと、舜くんがかすかに笑う。




「あぁ。書類申請、一緒に行ってやる」




夢みたい……。




でもこれって、夢じゃないんだよね…。




頬をつねると、確かに痛かった。




本当によかった…!




来年から、みんなと同じ大学に通えるんだ…。




補欠でもなんでも、合格は合格。




受かったことには、かわりないんだよね?




「春から、みんなと一緒………」




私だけ違うはずだった大学。




悲しくて立ち上がれそうにもなかったけど、即復活したよ。




みんなと一緒に大学に行けることの実感がわき、泣きそうになっていると…。




「悠河たちに報告しに行こうか」




舜くんが立ち上がって私の手を引っ張る。




「うんっ!」




私は、合格したことを伝えるために、美織ちゃんの家へ向かった。