舜くんと想いが通じあってから数日。




…普通なら、付き合いたてだし、イチャイチャしている恋人になるはずなのに…。




私と舜くんの距離は、なかなか埋まらない。




「……気ぃ抜くな」




……それどころか、日に日に遠くなっていく気がする…。




「はい…」




私は頷いて頭を垂らした。




…はぁ。




今は卒業試験のために勉強中。




…なんだけど、襲われそうになった日から、舜くんは私としきりに距離をとるの。




あからさまに私に近づかないよう、心がけてるみたい。




…だけど。




あんな風にされるのは怖いけど、今まで通りキスとかは大丈夫なんだよ?




舜くんなりの気遣いだと思うけど、なんだか複雑…。




「あ、電話だ…。ちょっとゴメン」




まったく勉強に集中できずにいると、舜くんは私に目もくれずにそう言って部屋を出て行ってしまった。




はぁー…。




こういう日が続くと、つらい。




私だって、舜くんに触れたいなとか思うときもある。




でも、そんなことできる雰囲気じゃないっていうか…。




と、とにかく私からは話しかけられないし、何もできない状況。




かといって舜くんも私に必要以上のことは話しかけないし…。




2人の距離が近づくどころか遠のいてしまった告白。