だんだんと小さくなっていく私に、舜くんがこれでもかってくらい意地悪い声で囁いた。




「あとは──────好き、大好き、だっけ?」




「う…………それは忘れてっ…!!」




返事とかの問題じゃないし!




まず、それは聞きたいことじゃなくて伝えたいことだったし…。




口が滑った程度でいいの!




ズサササッと一気に舜くんから離れる私。




「クスッ………逃げなくてもいいんじゃね?」




部屋の隅まで逃げた私を追い詰める舜くん。




に、逃げるよそりゃ!




私の、人生で最初の告白だったんだからね!!




最初だよ?最初!!




プイッと頬を膨らませて舜くんから視線を外し、私は一人で恥ずかしさと葛藤しだす。




もう、もう!




もっと雰囲気のある告白シーンにしたかったよ…。




あんなヒドイ顔で…絶対引かれた…。




はぁーっと何度もため息を吐き、生気がなくなっていく私。




もう一度ため息を吐こうとしたとき、瞬間的にグイッと腕を掴まれる。




ちゅぅぅっ…。




おでこに、柔らかくて温かい何かがあたった。




……この感じ、経験したことある…。




いつか舜くんにされたデコちゅーだ。




反射的に目を閉じちゃったから、舜くんの顔は見えないけど…。