綺麗に拭いてあるテーブルの前を通り過ぎ、私からつないでいた手を離す。
「そこらへん座ってて?学校に電話してくるね」
よし、なるべく早く戻ってこよう。
と決め、受話器を持って自分の部屋に行った。
「…………………~~~」
……けど。
やっぱり、舜くんといると余計なドキドキがっ…!
神様を裏切りそうな自分にへこみ、ドアの前にしゃがみ込んだ。
やっぱ学校行けばよかった…。
電話面倒くさいなぁ…。
さっき平然と手を離したものの、繋がれていた左手は手汗だらけ。
も、もう!!
私、結局どっちなの!?
こういう時に、自分の優柔不断さを恨みたくなる。
うがーっと10秒ほど考え、
「もしもし?3年の春沢なんですけど……」
20秒後には電話をし終わっていた。
内容は全く覚えてない。
どう言い訳したんだろう…。
誰と話したんだろう…?
「電話終わった?」
呆然と座り込んでいた私に、ドアの向こうから声が聞こえた。


