そして、ガチャリとドアを開けた瞬間……。
「いいの?行っちゃって」
いつの間にか玄関に立っていた舜くんにそういわれた。
いいの?って…。
どういう意味?
私はゆっくりと振り返る。
すると舜くんは、私をバカにしたように鼻で笑った。
「俺、ひなが思ってるようなヤツじゃないかもよ?」
え………?
それって……。
「実は強盗犯だったりして」
ご、強盗犯!?
「………そっ、そんなことあるわけ…!」
私は慌ててドアを閉める。
舜くんが私を引き留める為に言っている、訳の分からないセリフ。
自分が本当に強盗犯だったら、いちいち暴露しないよ。
…ってその前に、なんで引き留められてるんだろう。
うつむいて色々考えていると、さっきと同じ、甘い香りが鼻をかすめた。
「あるわけないだろ。…要は、休めってこと」
うぅ…やっぱり…。
無視して学校行けばよかったなぁ…。
でも、頑固で自分の意思を曲げない舜くんには敵わないって、もう私の中でばっちり認識されている。
…だから、今日は…休もう。
「わ、わかったので……あの…」
……というか、学校云々より今大事なのは、後ろからギュッと抱きしめられているこの状態!


