【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-







そんな私の思いが通じてか、「あっそ」と呟いた篠崎さんは、なんのためらいもなく私の部屋へ踏み込む。




それを見て、やっぱり後悔。




あぁぁあ~!




ちょっとは遠慮しながら入って欲しい。




悠ちゃんだって、お父さんだって入ったことない部屋。




心の奥底で密かに、一番最初は彼氏に入ってもらうって決めてたのに!




終わった…私の唯一の夢の一つが…。




チーンと消沈している私をよそに、きょろきょろと部屋の中を大体見回す篠崎さん。




…しばらくして篠崎さんは、私が突っ立ってる間に床に置いてあった大きめのテーブルの前に、腰を下ろした。




…ヘンな部屋、とか思われてるかなぁ…。




「…………フッ」




わ、笑ってる…!




さすが、バカの部屋!とか思われてるかも…。




今度は違う悩みが出てきた私に、篠崎さんが手招きをする。