「うぅ~…………うわーん!」
そう思うと、なんだか自分がすごく惨めで…。
同時に、舜くんにすごく迷惑をかけていたんだと思い知らされて…。
泣く以外できないよ。
“舜くんと同じ大学に行くために”。
そう言って頑張って、1人で傷ついて…。
実際迷惑な話だよね。
勉強のモチベーションを上げるために甘い言葉を言ったりしてくれてたのに。
…キスもしてくれたのに。
ただ……。
ただそれだけで、勝手にときめいて勝手に恋して。
「は、春沢さんっ…?」
穂見くんの慌てた様子が、視界がぼやけていながらもよくわかった。
お礼するとか言って泣きだして、ワケわかんないよね。
…私、すっごく色んな人に迷惑かけてる。
でも…涙がとまらないの。
こんなにも舜くんが好きだなんて知らなかった。
ここまで、舜くんに対する気持ちが大きくなっていたなんて…。
迷惑をかけたくないという心とは裏腹に、私は優しく背中をさすってくれる穂見くんに甘えてしまい……。
「うっ………ひっく……」
落ち着くまで、穂見くんに一緒にいてもらった。