【完】キスしてッ! -年上甘々☆溺愛カテキョ-







悠ちゃん、篠崎さんにマイナスのイメージばっかり植え付けてないといいな…。




なんて心配している私に対し、



「…よろしく」




そう言いながらも、ちょこーっと不機嫌そうな顔をしている篠崎さん。




やっぱ本当に、悠ちゃんが紹介してくれた家庭教師らしい。




あぁ…てっきり女のヒトだと思ってた。




美人で綺麗で細くておしゃれで…。




サバサバしてる人をイメージしてたのに。




想像上とはまず、性別から違った。




「ま、そーゆことで。後はお前に任せた」




茫然として魂が抜けきっている私をよそに、悠ちゃんは篠崎さんの肩をポンッと叩く。




そして、走ってどこかへ行ってしまった。




「………………………」




き、気まずすぎる…。




残された私たちは、その場から一歩も動かず、口も利かず、お互い目も合わせずの状態。




ど、どどどどどどうすればいいのこの状況!




沈黙痛いけど、話しかけるのもな…。