夢中で走っているといつの間にか、家
に着いていた・・・

「あら、桜おかえり!!早かったわね♪」

「・・・・」

「さくらぁ??」

「・・・・」

ダダダダダッ

「ちょっと!さくらぁ!!」

バンっ

いつもの部屋。いつものぬいぐるみ。
いつものたんす。かわいいベット。
でも、私の目に入ったものは、
写真立てに入った1枚の写真だった。

その写真は桜と陽介が笑っている写真
だった・・・・

「引っ越すってことはもう私が大好きな
 この笑顔も見れなくなるんだよね・・」