凛は優に水を持っていくために井戸にいた




凛「沖田さん、大丈夫かな」



凛は、優が熱を出すと甘えん坊になることを知っていた






凛「ま、いっか!!」





気を取り直して水汲みを再開しようとすると、






平「り〜ん〜ちゃ〜ん!!」





なんとも上機嫌な藤堂が凛に抱き着いた






凛「ひゃぁ!! って平助!? 急にどうしたの!?」





藤堂がいきなり抱き着いてくるものだから凛の心臓はありえないほどバクバクしていた






平「凛は、今日も可愛いなぁ」






藤堂の言葉に全身がカアッと熱くなる






凛「な、何言って……」







凛は藤堂を引きはがそうとした……が







凛「ほら、離れ……平助、もしかして」





そう言って凛は藤堂のおでこをさわる






凛「熱いしッ!!平助も風邪!?」






凛は、また病人が増えたことに呆れながらため息をついた






凛(じゃぁ、さっきの可愛いも熱のせいか……)






凛は、嬉しいような悲しいような複雑な心境であった