総「優ちゃん、開けるよー?」




沖田と凛が中に入ると、部屋の真ん中で正座している優がいた





総「優ちゃん?」





沖田が心配そうに顔を覗き込む





優「あれ〜?沖田さん、いつ双子になったんですか?」




優の言葉に凛は、はっとして優のおでこをさわる





凛「すごい熱ッ!!!」




総「ッ!?」





凛「水と手ぬぐい持ってくるので、沖田さんは布団に優を寝かせてください!!」





凛は、さっさと部屋をでていった





総「と、とりあえず優ちゃんを寝かせなくちゃ」





沖田は布団をひいて座っている優を寝かそうとした




……が、優はとんでもないことを言い出した





優「や〜、抱っこしてぇ?」




総「ッ!?ゆ……うちゃん?」





優の発言にしばらく固まったが、優がなかなか寝ようとしないため、優を膝の上に乗せた






優「うふふ〜、沖田さんに抱っこしてもらってるなんて信じられないなぁ、ま、夢だしね」





総(夢?……そうか、高熱で夢か現実か区別できなくなってるんだ)






沖田は優を心配するなか、密かにこの状況を楽しんでいた