【完】新撰組と2人の少女

平「木村、これから幹部のみんなを紹介するからまた近藤さんの部屋に集合だってさ」




凛「分かりました」




凛は優しく微笑んだ





凛「藤堂さん……」





平「ん?」




凛は無表情にこう言った





凛「さっきの話本当は信じてないでしょう?」




ギクッ




平「へっ!?何言ってんだよ?あんなにすごいの見たら誰だって信じるだろう!?」




藤堂は慌てて反論する





凛「疑ってるって顔に書いてありますよ?」



凛は小さく笑いながら言った





平「ッ!?」





凛「ま、冗談ですけどね」




凛は藤堂の反応で確信した




凛「私と優をあなたたちと同室にしたのは、まだ疑っているから……そうでしょう?」




凛は諦めたようにため息をつく




凛「あなたたちなら私たちなんてすぐに殺せますしね」




そんなことを言いながら微笑む





凛は勘が良すぎるのだ





藤堂も凛の勘の良さに驚く






平「……そうだと言ったら?」





藤堂は試すかのように聞いた






凛「私たちは、何も悪いことはしてないし、勝手にこちらの時代に連れてこられただけのこと……でも、怪しいというのならばいっそもう殺して下さい!!疑われながら生活するのは嫌です」





藤堂は凛の真っすぐな目になんて強い女子なんだと思った






凛「殺すのなら殺してください、でも、優だけは助けてやって下さい!!お願いします!!」





そう言うと、凛は藤堂に向かって土下座する






平「……お前、すげぇな 友達のためにそこまでできるやつはなかなかいねぇ……俺はお前を信じるぞ!!絶対だ!!この屯所にいる人みんながお前を疑っても俺だけはお前の味方だ!!」





藤堂は凛の真っすぐな目を信じることにした