~シュガイバー地~


シュガイバー戦争から6年。


私は今。存在するかしないかの立場。


名前も不思議な名前で『式神』。


私は今。6年前まで戦争をしていたこの場所に居る。


此処は今や墓場で歩く場所も無いほどだ。


そして此処に眠る兄の隣に座る私。兄は最後まで笑っていた。


私を愛して可愛がってくれたのに兄を殺したのは私。


馬鹿な事をした。しかたがなかった。


そんな言葉では纏められてはいけない。


『命令だから』『使命だから』そんな事で兄を殺したのか。私は。


「お兄ちゃん・・・ごめん・・・。」


泣く。泣くことと誤ることしかできない私は泣く。


「もっと別なやり方が有った・・・私が命令には向かい殺されれば・・・」


そうだ。こうすればお兄ちゃんは今でも笑ってくれてたんだ。


「ごめん・・・ごめん・・・」


6年間ずっとこれの繰り返し。この場から離れない私を人は冷たい目で見る。


それでもいい。兄と一緒に居られるなら何だって我慢して何だってやる。


・・・私が死ねば会えるのかな?


・・・そうだよね。私が今この場で死ねばお兄ちゃんと…。


・・・それでお兄ちゃんは許してくれるかな…


・・・合えなくても少しの償いに環なるかな…


・・・お兄ちゃん。こんな償いしかできない私を許してね?


・・・バイバイ。


パァンッ。


・・・私が銃を頭に殺寸前で銃声が鳴った。


「きゃああぁ?!」


「!」


一体何が起きたんだ…