レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「……俺、イライラしてんの。何でか、判っか?」

「え」

「未良。お前がこのイライラの原因」

本多君は私の両手を掲げると、それを壁に押しつける。


「未良のその、行動一つ一つが俺の調子を狂わすんだ。……周りの男なんか見えねぇほど、夢中にさせてやるよ」

そう言って、本多君は無理やり私の唇を奪った。

危うく悲鳴を出すところだった。


そうして、しばらくしないうちに本多君の舌が入ってきて、早くも頭の中が空っぽになっていく。


 ……本多君の少し暖かい唇。

柔らかい唇。

荒い息づかい。

熱い吐息。

近くにある、……本多君の顔。


本多君のキスに関することばかりが私の頭を支配していく。