レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「未良、気づいてねぇの? さっきから首のとこ、赤いアトが見えっけど」

「えっ……!」

私は慌ててつけられたそこを隠す……前に、手を取られてしまった。


そして本多君のもう片手が、そこに触れる。

その瞬間、チクッと小さな痛みが走る。


「どうせ、梶原につけられたんだろ?」

「……っ」

バレてしまった事実と、本多君の怖い表情が私の口を動かなくさせる。


「未良のことだから、抵抗何一つできなかったんだろ。そこが甘ぇの」

「……はい」

 ……返事した後、いきなり狭くて暗い道に引き込まれた。