レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

なんだかんだ考えていると、お化け屋敷の入り口が目の前にあった。


「じゃ、行くか」

本多君が私を引っ張って、歩き出した。


お化け屋敷には入ったことがなかった。

今まで心霊体験はしてきたし、暗闇が苦手な私にとってはほとんど無意味だって思ってた。


でも今は、本多君と2人っきりで。

本多君みたいな人の目に、私みたいな地味な女の子が入ることさえないって思ってたのに。


「きゃあっ!?」

いきなり足首を掴まれて、大きな悲鳴を上げてしまった。

さらには手に、一瞬だけ冷たいものが当たったりして。


体験してきたことより、怖かった。


最後はたくさんお化けが出てきて、やっと出口にたどり着いた。