レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「本多君とは深い仲じゃないのに、中途半端な仲じゃ……!」

「……。は?」

「え? ……あっ」

私、思わず……!


「……。菅原は俺とどうなりてぇの」

「え?」

本多、君……?


「中途半端は、やなんだろ? じゃあ、菅原の言う中途半端じゃねぇって何?」

本多君の顔がどんどん迫ってくる。


闇に似たその黒い瞳に、吸い込まれそう……。


「あ、……っ。今だけで、いいんです……。……私だけ、見てください!」

言いきった後、私の右手が何かに包まれた。

大きくて、……暖かくて。


「……そんだけでいいわけ?」

「え?」