レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

もー……。

本多君の意地悪……っ。


でも、すごくドキドキしてしまった。


いつの間にか空はオレンジ色をなくして、黒なのか、青なのかがわからない夜を迎えていた。


「へい、どうぞ」

私が空を眺めてると、本多君が入ってきて、オレンジジュースの入ったコップを渡してくれた。


「あ、ありがとうございます……」

 ……さっきのこともあって、変に意識しちゃう。


本多君は平気なのかな……?

私はこんなにドキドキしてるのに……。


「あ、あの!」

「……ん?」

「そ、外に行きませんか!?」

私はなんとか、この静かな空間から逃げ出したかった。


本多君はそんなことを知ってか知らずか、提案にうなずいてくれた。