レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

 ……ようやく唇が離れて、新鮮な空気をすぐに取り入れようと深呼吸をする。

何回目かでやっとの思いで呼吸を整った後、また本多君の唇が重なってきて……。


降り止まないキスの雨に、めまいがしそう……。


 ……すると、私は腹部に違和感を感じた。

けれど、一度にいくつも気を配るという器用なことはできなくて、確認ができない。


でも、その感覚は間違いではないみたいで、くびれ辺りから這い上がってくるのを感じ取った。


「……っ」

間違いない、本多君の……手だ。


うすうす感づいていたけど、なかなか自信がなかった。

でも、この空間には私たちしかいないから……。