レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

隣を見ると、拳を握りしめた本多君がいた。


「……てめぇら、っざけんじゃねぇぞ! 権利? 反則だぁ? んなこと、知ったこっちゃねぇ! 挙げ句にキスさせろ? いい加減にしやがれ!」

「はぁ!? それはこっちの台詞だ! こっちはな、その女とキスしてーだけだ!」

「あぁ? 俺はなぁ、好きな女だから、キスしてぇんだよ! そんな衝動に駆られたんだ、手段なんざ考えてられっか! 文句あんなら、全員まとめてかかってこい!」

すると、その場は静かになった。


どうやら、今の状況を読み取って、判断したみたい。