レンアイ指導室~甘々な指導~【完】

「おい、本多」

本多君が黙っていると、周りの人の中から男の先輩らしき人が出てきた。


「てめぇ、ルール違反してんじゃねーぞ。MVPはコイツだったんだからよぉ。てめぇができる権利なんか、ねーじゃん。……だったら、ここにいるヤローら全員にキスさせろよ」

「……そ、そうだ! 反則だぁ!」

先輩の言葉が引き金になったのか、特に男子が抗議を交わす。


ど、どうしよう……!

どうにかしなきゃっ……!


「きゃっ……」

いきなり、知らない男の子に手首をつかまれる。


「やっ……!」

私が抵抗すると、ガッ……と派手な音を立てて、男の子は倒れ込んだ。


えっ……?