「未良、聞いてね?」

それでも私は、布団に潜ったまま。


実保ちゃんは少し黙ってから、話し始めた。


「あの日、本多に言われたの。アクセサリーショップで買いたいものがあるから、付き合ってくれってね。……本多が買ったのは、アクアマリンがついたやつ。あとでアクアマリンって、調べてみて。詳しいことは本多に聞いてね」

そう言って、間が空いてドアが開く音が聞こえた。


 ……実保ちゃんに、謝んなきゃ!


私は急いで部屋を飛び出した。